そもそも特殊詐欺とは

特殊詐欺は、高齢者や障害者などの弱者を狙った詐欺の一種です。
一般的には、架空の商品やサービスを売りつけたり、偽の公的機関や役所を装って個人情報をだまし取ったり振込を行わせるような手法が用いられます。
また、最近では、コロナウイルス関連の偽の医療品や検査キットを売りつけるケースも報告されています。
殊詐欺は、被害者が自らの意思で行動することが多く、話題になったオレオレ詐欺などもこの特殊詐欺に事例にあたり、しばらく会っていない家族からの電話には注意が必要です。
警察庁では、詐欺被害に遭わないための情報提供や相談窓口を設置しています。

高槻市で起きた特殊詐欺の事例

以下は高槻市公式HP寄りの引用です。

8月1日午後1時25分ころ、高槻市津之江北町付近の高齢者宅に、市役所保険課の職員を名乗り「給付額等の封筒が届いていませんか。手続きをこちらがするので、聞くことに答えて下さい。」等と言い、取引銀行や携帯電話番号等を聞き出そうとする不審な電話(アポ電)がかかってきています。

高槻市公式HP

高槻市で頻発しているのは、このような市役所を装った電話詐欺
ここで騙されてしまうと、「今からキャッシュカードをもって銀行前に来てくれ」「給付金を受け取るためには銀行口座の聡明が必要」などど言い、引き出したお金を持っていかれてしまいます。

特に高槻市の北部でこのような特殊詐欺が横行しているよう。
役所からの電話と言われると、思わず信じてしまいます。ですが、一度電話を切って役所確認するなどの防犯意識を持ってください。

その他の特殊詐欺の手法

さて、次に特殊詐欺の手法について解説します。
主には以下の通り

振り込め詐欺
被害者に電話をかけ、あたかも公的機関や金融機関からの通知であるかのように偽り、お金を振り込ませる手法です。

キャッシュバック詐欺
被害者に商品を購入させ、キャッシュバックと称して高額な手数料を請求する手法です。

架空請求詐欺
被害者に、未払いの請求があると偽って請求書を送りつけ、支払いを要求する手法です。

ピッシング詐欺
被害者に偽のウェブサイトやメールを送りつけ、個人情報やパスワードなどを盗み取る手法です。

普段お使いの携帯電話に届く不在通知のメールやログイン通知メール。
これらも立派な特殊詐欺で、一度引っかかってしまうと個人情報が半永久的に悪者の手に渡ってしまいます。身に覚えのない物や特殊な状況には懐疑心をもって対応することが重要です。

特殊詐欺にあわないためには

特殊詐欺に遭わないためには、以下のような対策が必要です。

警戒心を持つこと
特殊詐欺は、相手を信用させるために様々な手口を用いてきます。そのため、急な電話やメール、不審な人物からの接触には十分に注意する必要があります。

個人情報を開示しないこと
特殊詐欺の目的は、被害者から個人情報やお金をだまし取ることにあります。そのため、電話やメールで個人情報を開示することは避けるようにしましょう。

疑わしいと思ったら相談すること
特殊詐欺に遭遇した場合は、すぐに警察や消費者センターに相談することが大切です。また、身近な人や家族にも相談することで、被害を未然に防ぐことができます。

適切な情報収集を行うこと
特殊詐欺の手口は日々進化しています。最新の情報収集を行い、被害に遭わないように対策を講じることが重要です。

特殊詐欺に引っかかってしまったら

ここからは、予防の後の話。
特殊詐欺に引っかかってしまった場合どのような行動をとればいいのか。
私からは以下のような対応を取ることをお勧めします。

すぐに警察に通報する。
詐欺に遭った場合は、すぐに警察に通報しましょう。警察は被害届を受理し、詐欺グループの摘発につながる情報を収集することができます。

銀行に連絡する。
被害者がお金を振り込んでしまった場合は、すぐに自分の銀行に連絡しましょう。銀行は、振り込まれたお金を追跡し、返金することができる場合があります。

偽の請求書やメールを受け取った場合は、公的機関や企業に確認する。
偽の請求書やメールを受け取った場合は、公的機関や企業に確認することが重要です。詐欺グループは、公的機関や企業の偽装を行うことがありますが、本物の公的機関や企業に確認すれば、詐欺かどうかを判断することができます。

身近な人に相談する。
特殊詐欺に遭った場合は、身近な人に相談することも大切です。家族や友人などに相談し、一緒に対応策を考えることができます。

上記4つについては必ず行ってください。
詐欺を行った人が一番喜ぶのは、あなたが泣き寝入りすることです。
情報が回らず、警察も動かず、リスクなく詐欺で得たお金を手に入れることができます。
騙されるのは恥ずかしいことでも悪いことでもありません。必ず行動を起こしましょう。

私は大丈夫。が一番危険

ここまでで、「私は引っかからないわ」と思った方は読者の9割だと思います。
ですが、特殊詐欺に引っかかる人々の多くは、「私は大丈夫」と思っていることが原因です

例えば、電話で「あなたの銀行口座に異常があります」と言われても、「詐欺だ。放っておいて大丈夫だろう。」と思ってしまう人がいます。
しかし、その後に送られてくる偽の請求書により、本当だったのか!となり、連絡した結果大金をだまし取られることになります。
こうした多段階での詐欺は今日かなり多くなっています。

詐欺師たちは、被害者の心理を狙っています。
自分たちに引っかからないようにするためには、不審なことがあった場合は警察や専門家に相談することが大切です。また、定期的に自分の銀行口座などの取引履歴を確認することもお勧めします。

「私は大丈夫」という考え方は、逆に詐欺被害に遭いやすくなる危険が高まります。
自分自身を守るためにも、警戒心を持ちつつ、不審なことがあった場合は遠慮なく相談することが重要です。